目次
物流において、急激な受注量の増加による倉庫不足は直面しがちな悩みの一つです。
すぐに空きスペースを探そうと思っても、多くの業者さんと連絡を取るうちに疲弊してしまうことも少なくありません。
三菱食品様も、スポットで荷物を預けられる外部倉庫探しに課題を抱えている企業のひとつでした。
今回は、WareXを利用して繁忙期の外部倉庫探しを成功させた事例についてお話をお伺いしました。
まず、三菱食品様が導入前に直面していた課題についてお聞きしました。
本日は宜しくお願いいたします。三菱食品様は、自社が抱えていた課題を解決すべくWareXの導入を決められたとお伺いしています。まずは、導入前にどのような課題に直面されていたのかについてお伺いできますか。
三菱食品様: 現状では、倉庫が不足しているときのスポット対応としてWareXを活用しています。
これまではお付き合いのある運送会社様や倉庫会社様に空いている倉庫がないかどうかをお伺いしていたのですが、繁忙期にはなかなか空きが見つからず、マンパワーでの倉庫探しに限界を感じていました。
物量が増加する年末などの繁忙期には毎年のように空き倉庫が必要になるので、業務上付き合いのある倉庫会社や物流会社、運送会社に声をかけて倉庫探しを続けていました。しかし思うようにスペースが見つからないことも多くて……。三菱食品内の空いているセンターに電話で確認して探すこともありましたが、やはり十分な空きスペースがある倉庫を見つけるのには苦労していたというのが実情です。
なるほど、倉庫探しに非常に労力がかかっていたということですね。
三菱食品様: 労力がかかっているという意識は自分ではそれほどなかったのですが、それでもやはり倉庫探しのキャパシティには限界があるなというのは常々感じていました。お付き合いしていた会社様に声をかけても、結果的にどうしても見つからないことが多かったので……。
WareXを利用し始めた年末は外部倉庫を探すために奔走していて、そのタイミングでたまたまWareXを知り、利用を決めました。
次に、WareXを実際に導入してみた感想などについてお聞きしました。
倉庫探しに課題を抱えていたとのことですが、実際にWareXを導入してみてのお声や感想をお聞かせ願えますでしょうか。
三菱食品様: WareXを利用することで、三菱食品のセンターに近く立地条件の良い倉庫を発見してスムーズな運用ができるようになりました。これまでは配送のために別の車を手配しなければならなかったのですが、今回はデイリーのオペレーションで運用している車輛を活用できたので、業務の効率化を実現できています。
ありがとうございます。これまでは遠い場所の倉庫に保管されていたのでしょうか。
三菱食品様: 今まではさほど立地条件が良くないものの保管料が安い点をもって、センターから少し遠い倉庫を利用していました。社内倉庫なので保管面のコストは抑えられていましたが、センターまでは車で1時間半ほどの距離があるため配送費の負担が重くなるという課題もあったのが実際のところです。
今回、WareXで立地が良くてオペレーション面でのメリットも大きい倉庫を見つけられたので、すぐにマッチングした倉庫の利用を決定しました。
実際に導入してみて、オペレーション面の満足度はいかがですか。
三菱食品様: これまでは自社倉庫間で、庫腹を融通しあっていたので、倉庫を探してから利用を開始するまでの流れはスムーズでした。それだけにWareXで初めて外部倉庫を利用することにはオペレーション面で不安もありましたが、ご紹介いただいたのが物流への理解が深い倉庫会社様だったので、やり取りはスムーズに進みました。
WareXの担当者様には非常に良く対応していただいたので、とても感謝しています。
ありがとうございます。システム上でのマッチングという点で、不安に感じられていた面はありますか。運用開始後、その印象は変化しましたか。
三菱食品様: WareXはシステム上で完結する為、直接倉庫会社様とのコミュニケーション場面が基本ないと聞いていました。その点に正直漠然と不安もありましたが、実際に使ってみると懸念は解消されました。
今回は日曜日の入出庫は対象外としましたが、今後365日営業が必要となった場合どのようなオペレーションになるのかまだわからない部分もありますが、WareXに上手く仲介していただいたこともあり、今回は問題なく業務が回ったと思います。
なるほど。現状のWareXでは、インターネット上で希望している条件を入力すると条件に合った倉庫が紹介されて、マッチングされるという仕組みです。WareXを通じて引き合いへの不安はありませんか。
三菱食品様: 引き合いについては、それほど心配はしていないですね。地図を見ながら倉庫を探せる部分については想像していた以上に利便性が高くて、直感的に倉庫を探せる点を魅力だと感じています。
三菱食品様は、WareXを活用することで苦労されていた外部倉庫探しのスムーズな進行に成功しています。最後に、WareXを活用した今後の展望や戦略のビジョンをお聞かせください。
三菱食品様: 今回は例外的にアナログでご対応いただきましたが、今後のソフトウェア化によってデジタルインターフェース上でのマッチングが可能になれば、もっとスムーズな運用ができるのではないかと期待しています。
もし可能であれば、機能面でもう少し倉庫の詳しい情報がわかるようになると嬉しいなと感じています。例えばセンターから横持ちするときに、荷降ろしの際にドライバーがフォークリフトの免許を持っておらず荷降ろしができないということがありました。今回は倉庫会社様の方でフォークリフトを使って荷卸ししていただきましたが、そのような対応ができるのかどうかなど、倉庫側の細かい対応条件がWareX上でわかるようになるとさらに利便性が向上するのではないでしょうか。
貴重なご意見ありがとうございます。開発に活かしていきます。今後の利用において、WareXは御社の中でどのような役割を果たしていくとお考えですか。
三菱食品様: 倉庫には長期的に契約するパターンと、今回のように数週間~1ヶ月程度のスポットで契約するパターンがありますが、スポットで利用するパターンではWareXが非常に有効だと感じています。長期で利用する場合は輸配送の動線などもさらに細かくオペレーションを決めなければならない可能性もあるので、契約には慎重になる必要があるかな、とも考えています。
緊急で倉庫が必要になったときの急なニーズという意味では、「在庫戦略上在庫を抱えておきたい場面ではあるものの保管する場所がない」というシチュエーションでWareXを通じて外部倉庫を調達する使い方も効果的ですよね。
外部倉庫に在庫をストックしておいて販売ロスの削減を狙ったり、BCP対策の一環として災害などの緊急時に代替えの倉庫を探したりする使い方でも、今後WareXの使い方を発展させられる可能性があるのではないかと感じています。
正直に言うと、これまでマッチングサービスで満足した経験はありませんでした。しかし今回WareXを利用してかなり満足していて、(マッチングサービスに対する)認識がちょっと変わりました。
ツテで倉庫を探し出して運用した方が楽だと感じている方も多いのではないかと思うのですが、そこをいい意味で裏切られたので、社内でもっと広めていけたらいいなと感じています。
活用したいと思っていただけるサービスであり続けるためにも、今後もさまざまな形でお手伝いできればと思います。三菱食品様、本日はありがとうございました!
三菱食品株式会社様のウェブサイトはこちら。