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物流コストとは?知っておくべき基礎知識と4つのコスト削減方法

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2022-06-27
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はじめに

「物流コストとは何か?」
「うちの会社の物流コストは高いのか、低いのか?」

そんな疑問を持つ方が知っておくべき物流コストの定義と基本的な内容は、以下の表の通りです。
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近年、人手不足や新型コロナウイルスの影響などのさまざまな原因により、物流にかかるコストは上昇傾向にあります。

物流コストが過剰にかかっている企業の場合、物流コストを見直して早めにコスト削減に踏み切らなければ、将来的に経営不振に陥る可能性も少なくありません。

そこで本記事では、物流業務を行う企業が知っておくべき物流コストの基礎知識について解説。

【この記事を読むと分かること】
・物流コストとは
・物流コストの内訳
・自社の物流コストが適正か判断できる「物流コスト比率」の計算方法

さらに記事の終盤では、物流コストを削減するための実践的な方法を4種類紹介しています。

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「今すぐ物流コストの削減方法を知りたい」という場合は、記事内の 「5.物流コストを削減する4つの方法」 をご覧ください。

物流コストとは

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物流コストとは、物流業務で発生する費用の総称 のことです。

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物流にかかる費用と言うと、商品を運ぶ際にかかる輸送費のイメージが強いかもしれませんが、人件費やシステムの維持管理費といったものも物流コストの一部なのです。

物流コストの内訳

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物流業務において、「何にどのくらいコストがかかるか」は企業によって異なるものの、物流コストの一般的な内訳は以下の通りです。

・輸送費
・荷役費
・保管費
・管理費
・人件費

物流コストの全体像を捉えるために、どんな費用がかかっているのか、種類ごとにひとつずつ見ていきましょう。

輸送費

輸送費とは、商品を運ぶ際にかかる運賃のことで、「運送費」とも呼ばれます。

多くの企業では物流コスト全体のおよそ50〜60% を輸送費が占めており、最も費用のかかる種目です。

具体的には、次のようなものが輸送費に該当します。

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どのような手段で商品を運んでいるかによって、輸送費の金額は異なります。

輸送費についてより詳しく知りたい場合は、輸送費の現状や削減方法について解説したこちらの記事をご覧ください。

荷役費

荷物の積み下ろしや倉庫への出し入れといった荷役作業にかかる費用を、まとめて「荷役費」と呼びます。

具体的には、主に以下のような作業に対して荷役費がかかります。

・商品の入出庫
・ピッキング
・積み下ろし
・仕分け
・流通加工

上記のような荷役作業にかかる工数の多さや作業時間に比例して荷役費は高くなるため、十分に効率化ができていない現場ほど物流コスト全体における荷役費の割合が高くなります。

保管費

保管費とは、注文が入って商品を輸送先に届けるまでの間、倉庫などの場所で一時的に保管しておく際にかかる費用のことです。

保管費に該当する代表的なものは、以下の表の通り。
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この他、例えば冷蔵保存が必要な食品であれば電気代がかかるなど、取り扱う商品の内容によっても保管費は大きく変動します。

さらに、在庫を多く抱えるほど大きな倉庫が必要になるため、より多くのコストがかかるという特徴があります。

管理費

管理費とは、倉庫内の在庫や受発注の情報を自動管理できる「物流管理システム」を使っている場合にかかる費用です。

主に以下のようなものが管理費に該当します。

・パソコンなどの情報機器の購入費用
・システムの導入費
・システムの運用費
・通信費

導入後のランニングコストよりも、導入初期にまとまった費用がかかるのが管理費の特徴です。

物流管理のシステムでできることに関しては、詳しく解説したこちらの記事をご覧ください。

人件費

物流業務に携わる従業員を雇っている場合、人件費も物流コストに含まれます。

具体的には、以下のような従業員の給与が該当します。

・物流管理担当者
・倉庫の作業員

人件費は、上で紹介した管理費と密接な関係があります。
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物流管理システムで倉庫内業務が自動化されているほど人件費が抑えられる反面、管理費は増加するため、自社にとってどちらが適しているかを検討する必要があります。

自社の物流コストが適正か判断できる「物流コスト比率」の計算方法

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物流コストに関する基本的な知識を固めたところで、続いてやるべきなのは、自社の物流コストがどのくらいかかっているかを把握 すること。

売上全体に占める物流コストの割合「物流コスト比率」を計算し、現状の物流コストが適正かどうかを判断しましょう。

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物流コストの金額そのものを計算するだけではなく、「物流コストに対して売上が最大化できているか」を出すことで、コスト削減に踏み切るかどうかの判断ができます。

ここからは、自社の物流コストを把握するのに重要な「物流コスト比率」について、順を追って説明していきます。

・物流コスト比率とは
・物流コスト比率の計算方法

物流コスト比率とは

物流コスト比率とは、売上全体に占める物流コストの割合のこと。

近年、人手不足や燃料費の高騰が原因で、物流コスト比率は業界全体でも上昇傾向にあります。

2021年に公益社団法人日本ロジスティクス システム協会が実施した「2021年度物流コスト調査結果(速報値)の公表」では、製造・卸売・小売全業種の平均が5.70%と、過去20年間で最も高い数値が出ています。

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出典:公益社団法人日本ロジスティクス システム協会 2021年度物流コスト調査結果(速報値)の公表

輸送費・荷役費・保管費など物流に必要なあらゆる費用が値上がりしている今、物流業界の企業には、次のような対処を実践していくことが重要です。

・自社の物流コスト比率を計算して、現状どのくらいのコストがかかっているかを把握する
・計算した物流コスト比率を平均値と照らし合わせ、現在のコストが適正かどうかを判断する
・物流コストが過剰にかかっている場合は、コスト削減を実践する

物流コスト比率の計算方法

物流コスト比率の重要性を知ったところで、さっそく自社の物流コスト比率を計算してみましょう。

計算方法は、以下の3ステップ。

・物流コストを算定する
・物流コストの合計額を売上高で割る
・他社の物流コスト比率と比較する

ひとつずつ順番に解説していきます。

[ステップ1] 物流コストを算定する

まずは、年間の物流コストの総額を計算します。

帳票や経理データの記録から物流に関する経費を探し、以下の表を参考に費目別に分類・集計しましょう。
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公益社団法人日本ロジスティクス システム協会 物流コスト調査 を参考にGaussyが作成

※社内物流コスト:自社の中で発生する物流コスト
※支払物流コスト:他社に支払いが必要な物流コスト

表右下の赤枠で囲まれた部分が、あなたの会社の物流コストの総額、ということになります。

[ステップ2] 物流コストの合計額を売上高で割る

続いて、計算した物流コストの合計金額を年間の売上高で割った数字に、100をかけます。

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これで、売上高に対する物流コストの割合、つまり物流コスト比率(%)が算出できました。

[ステップ3] 他社の物流コスト比率と比較する

最後に、算出した物流コスト比率が高いか低いかを判断します。

以下の表は、業種別の平均的な物流コスト比率を示したものです。
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他社の平均的な数値と比較したとき、自社の物流コスト比率が大きく上回っている場合は、余分なコストがかかっている可能性が高いと言えます。

物流コストを削減する4つの方法

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ここからは、「物流コストを今より抑える必要がある」と判断した方に向けて、物流コストの代表的な削減方法を紹介します。

それぞれの方法のメリットやデメリットも併せて解説しているので、自社の状況に最もマッチするものはどれか、検討しながらチェックしてくださいね。

拠点を集約する

自社で所有・レンタルしている複数の倉庫を、一箇所にまとめるという方法です。

数多くの拠点を構えていると、その分倉庫の維持管理費がかかり、物流コストが上がる原因となります。

拠点を集約させることで、倉庫の管理費やレンタル料・倉庫作業員の人件費・場合によっては輸送費まで削減することが可能です。

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作業を効率化させる

現場の作業フローを一から確認し、現時点で定められているルールの中から非効率的なものを改善する、という方法です。

一部の従業員しかこなせない業務が多く作業が滞るのであれば他スタッフにもマニュアル共有する、商品のピックアップに時間がかかっているようであれば倉庫のレイアウトを変更するなど、小さな改善を積み重ねることで作業時間が減って人件費の削減に繋がります。
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物流管理システムを導入する

在庫管理や発送状況の確認といった業務を人力で行っている場合は、それらを自動化する「物流管理システム」を導入することで、作業時間を短縮できます。

物流管理システムには、次のようなものがあります。

倉庫管理システム(WMS):在庫情報の把握などを自動化
配送管理システム(TMS):配送状況や運賃管理の自動化

自動化によって物流管理業務の生産性・正確性が向上し、人件費の削減に繋げることができるのです。

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物流管理システムの仕組み等について知りたい場合は、より詳しく解説したこちらの記事をご覧ください。

物流業務をアウトソーシングする

物流業務の全てや一部を外部に委託するという方法です。

会社で雇う従業員の人数が多いと、出荷件数に関係なく固定の人件費がかかってしまいます。

他社のプロフェッショナルにアウトソーシングすることで、この問題が解消し、結果的に人件費を削減できるのです。

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アウトソーシングでできることやメリットなどをより深く知りたい場合は、物流業界におけるアウトソーシングについて詳しく解説したこちらの記事をご覧ください。

保管費を抑えるなら倉庫のシェアリングサービス「WareX」

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商品を倉庫に置いておく「保管費」を抑えたい場合は、倉庫シェアリングの活用がおすすめです。

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シェアリング型の新しい倉庫寄託サービスを手掛けている「WareX」では、ユーザー情報を登録するだけで全国各地の空き倉庫を検索できます。

マッチング後契約した倉庫は、使用したスペースの分だけ費用を支払えばいいので、通常のレンタル倉庫よりも保管料を削減することが可能です。

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自社倉庫の維持費、レンタル倉庫の使用料が高いと感じている場合は、ぜひご活用ください。

>>「WareX」のサービス内容を見る

まとめ

最後に、記事の重要ポイントのまとめです。

【物流コストとは】
物流業務で発生する費用の総称のこと
・社内物流コスト:自社の中で発生する物流コスト
・支払物流コスト:他社に支払いが必要な物流コスト

【物流コストの内訳】
・輸送費:トラックのチャーター費用・配送料など
・荷役費:商品の積み下ろし・倉庫への入出庫など
・保管費:倉庫の維持費・レンタル料など
・管理費:物流管理システムの導入費用など
・人件費:物流管理担当者・倉庫の作業員などの給与

【自社の物流コストを把握する方法】
売上高に対する物流コストの割合である「物流コスト比率」を求めて、他社の数値と比較する

物流コスト比率(%)=物流コストの合計額÷売上高×100

→他社と比べて物流コスト比率が大きく上回っているようであれば、コスト削減に踏み切るのがおすすめ

【物流コストを削減する4つの方法】
・拠点の集約
・作業の効率化
・物流管理システムの導入
・物流業務をアウトソーシングする

→それぞれ異なるメリット・デメリットがあるため、自社の現状に合ったものを選んで実践することが重要

本記事を読むことで物流コストに対する理解が深まり、コスト削減の参考になれば幸いです。


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